勢川びき
2000年2月18日

No.32 「第2ラウンド!」

 昨日、一時間半かけて肝臓移植の説明を受けました。

 移植そのものの説明ももちろんありましたが、それ以上に移植後の注意事項や数多くの薬の説明を受けました。多分、私たち夫婦にもっとも伝えたかったことは、「大変だという覚悟をもってください。また、医者に任すのではなく、あなたたち夫婦も彼女の移植をサポートするチームの最も大事なメンバーであることを自覚してください」ということです。

 移植手術そのものの成功確率は年々技術の発達とともに上がってきていて、術後2年の生存率は85%ぐらいとのことです。
 江実が10月に受けた葛西方式という肝臓手術は、1/3が「この手術では改善しない(失敗)」、1/3が「10-15年程度で悪化(中程度に成功)」、残りの1/3が「40-50年後に癌化(成功)」というものです。12月に診断を受けた時は「成功だろう」と言われていたのですが、最近の検査で失敗の範疇に入っているという判断となりました。  しかし、江実がペースメーカーを入れたのと同じように(娘 No.10)、移植が成功しさえすれば、その後の悪化を心配する必要がなく却って安心です。一生「免疫抑制剤」を飲みつづけなければいけませんが。
 肝臓移植においてUCSFは全米でも五指に入る実績を持っています。とってもとってもラッキーです。

 まずは、移植のドナーが現れるのを待つためのリストに名前を載せるための検査・手続きから始まります。
 いつ、移植を受けられるのかは、現時点では全くわかりません。無理やり尋ねたら、「今年末ごろかな?」という答えが返ってきました。

 江実の場合は心臓の追加手術が必要である可能性も高く、どの時期に心臓の手術をして、体力をつけて、どの時期に肝臓移植を受けるか、という総合的なスケジュールを考えるのもなかなか大変なようです。

 昨日、江実と私たち家族にとって闘いの第2ラウンドの開始ゴングが鳴ったような気がします。

 頑張れ江実。がんばろうな江実。

*写真は本日撮影。
(上) 24時間機械を使ってミルクを与えるようになって、体重の増加が少し早くなってきた江実 (でも、まだ4.5Kgくらいしかありません。5ヶ月にしてはとっても小さい)
(下) おねえちゃんとお話(?)する江実



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