勢川びき
2000年3月5日

No.34 「ちょっと痩せてもご機嫌です」

 3月1日に、いつものように「突然」退院となりました。

 今回の入院は「呼吸がおかしい」から始まって「心臓の詳細チェック」を行うという目的でした。そのため、主に心臓の担当医が入院中の主導権を持っていました。
 前回の入院では肝臓の担当医が主導権を持っていたので、「とにかく体重を増やすこと」が第一目的だたのですが、今回は体重のことはあまり気にされませんでした。心臓の機能チェックと合わせて、肺周りに溜まった水を排出することに主眼が置かれたので、江実の体重は減ってしまいました。目の回りが少し落ち窪んで、少しやつれた感じになってしまいました。
 でも、入院前には見られなかった笑顔が戻ってきて、よくお喋りをするようになりました。入院前はやはり息が苦しかったのでしょう。  やっぱり人間は「ご機嫌かどうか」がもっとも分かりやすい健康のバロメータですね。
 (写真は今日撮ったもので、目の回りの感じもだいぶ元に戻りました。)

 一時はかなり白くなってきていた白目部分が最近目に見えて黄色くなってきました。胆汁がうまく肝臓から排出されずに体内にビリルビンが回っているからです。
 心臓の追加手術は今のところ必要がないということですが、いつ、どのように肝臓移植を受けられるか。あまり時間との闘いにならないうちに移植を受け、健康になれることを祈るばかりです。

 昨日、長女の友達の誕生パーティーがありました。そこでpreschoolの同級生のお母さんに江実が肝臓移植が必要であることを言うと、そのお母さん自身が一年前に肝臓移植をスタンフォード大学で受けたことを明かしてくれました。今はとても健康で、移植の推進活動のボランティアをやっているとのことです。こんなに身近に移植体験をした人がいるのには少々驚きました。
 どんな世界でも、まずは知識と情報が必要です。それと人脈。このお母さんからも色々と学びたいものです。

 がんばれ、江実。いい笑顔だね、江実。

* 写真はミルク用のチューブの途中から薬を注射器で入れるお母さんの手を「何してるんだろう?」と興味津々で見詰める江実。



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