勢川びき
2000年3月18日

No.36 「しんどかったね」

 江実が4回目の再入院をしました。

 3月13日(月)の早朝から熱が出て、小児科に連れていきました。深夜2時くらいから大泣きで、ほとんど一睡もしませんでした(江実も私も)。

 小児科の先生の指示で、結局またまたUCSFに連れていくことになりました。今回は小児専用の緊急窓口です。ここまでくれば、予想のとおり、やっぱり入院となりました。
 今回はグラム陰性菌による血液中の感染です。40℃を超える高熱を出し、眠いのに眠れず、ずーっと泣き叫び、だっこをしてやると少し落ち着く、という状態が続きました。また、下痢にもなりましたが、こちらは別の菌の感染とのことです。
 3月15日にめでたく半年の誕生日(?)を迎え、母体から引き継いだ免疫が消えかかってきているのがその原因の一つでしょう。感染経路は不明ですが、妻は前回の入院の時のカテーテル検査によるものかもね、と言っています。

 普通の子でも40℃を越す高熱だと大変ですが、江実の場合は心臓の問題があるので、治療にも細心の注意が必要です。熱が出ると、高熱とか下痢のため脱水症状になりますが、単に水分を増やすことを行うと、これまでも何度か起きた肺に水がたまる症状が起きてしまいます。水分を与えたり、水分を排出する薬を与えたり、微妙なさじ加減が要求されます。

 入院して最初の二日間は高熱が続き、眠れず、とても辛そうでした。眉毛をしかめ、泣き続けるのです。これまで、大きな手術や再入院を沢山してきた江実ですが、これほど辛そうだったのは始めてでした。見ているこちらも一緒にとても辛い気持ちになりました。
 三日目から二日間は、熱が収まり、今度はずーっと寝たままになりました。あまりに寝たままなので、熱や菌で脳がやられたのではないかと心配してしまいました。たまに起きていても笑顔はでず、何かぼーっとした感じでした。
 ところが、やっと昨日、会社から病院に直行した私を見て、いっぱい笑ってくれました。良かった。良かった。

 血液中の感染のため、IV(静脈点滴)を使った治療を二週間程度行わなければならないので、今回はちょっと長いお泊りになります。

 今日は、寝起きだったので笑顔は出ませんでしたが、私の腕時計にしばらくじゃれて遊んでいました。興味津々の感じが溢れていました。視線がとっても生き生きしています。本当に良かったね。



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