勢川びき
2000年3月25日

No.37 「なかなかといよいよ」

 4回目の再入院がまだ続いています。そろそろ二週間になります。  血液中の感染は落ち着いたようですが、まだ下痢をしたり高熱が出たりしていて、なかなか退院できません。様々な抗生物質を点滴されています。

 元々はどちらかというとおとなしい子ですが、泣き続けている日があります。
 私が病院に到着すると、江実はベッドにいないことが時々あります。そういう場合はたいてい誰かがベビーカーに江実を乗せて廊下を散歩してくれています。看護婦さんの場合もありますが、最近は時々入院患者の家族の方があやしてくれています。よっぽど泣いているのでしょう。

 今回の入院中に保険会社から肝臓移植を受けてもいいとの認定が降りました。正確には、まだ後少し追加のデータを送る必要がありますが。アメリカでは保険がカバーすることが明確になって初めて移植待ちのリストに名前を載せられます。移植に向けての一歩がいよいよ動き出しました。
 早速移植のパンフレットが保険会社から送られてきました。こういうパンフレットを見ていて思うことは、アメリカでは移植の事例が大変多いので、全てがしっかりとシステム化されているということです。このパンフレットそのものもそのシステムの一環です。

 江実、まだまだ先は長いぞ。とりあえず下痢と熱を治そうな。まずはそれから。

 がんばれ、江実。

 *写真は何故か私が病院にいるときはおとなしく寝ている江実。UCSFのロゴ入りのシャツを着ています。



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