勢川びき
2000年4月23日

No.40 「UCSFはいつまで」

 江実はまだ熱がでたり引っ込んだりを続けていて、4月4日からの5回目の再入院中です。ほぼ3週間になりました。

 体重が一週間前に初めて5kgを越えて少し喜んだのも束の間、高熱がまた出てミルクを受け付けなくなりたった二日間で4.3kgまで落ちてしまいました。ちゃんと記録は見ていないけど、この3ヶ月間結局殆ど体重は増えていません。

 前回報告したように、まず心臓が強くなることが肝臓移植を受けるために必要です。そのためには体重が増えて体力がつくことがとても大事です。心臓が快復しないと心臓・肝臓の両方の移植が必要となる可能性が高いとのことです。
 先週は心臓のドクターから心臓移植の必要性についての説明を受け、今週は肝臓移植のチーフ看護婦から同様の説明を受けました。その中で、心臓・肝臓同時移植については今の病院(UCSF)では無理なので、他の大学病院に打診中だが、今のところスタンフォード大学でもリスクが大きすぎるので断られたとのことでした。但し、同時移植ではなく心臓移植を先にしてから肝臓移植を行うという道もあるようです。
 こういう状況なので、肝臓移植を待つリストにもまだ名前は載せていません。
 どちらにしろ、とてもタフな話です。でも、いくら可能性が小さくとも、まだ「よくなれる可能性がある」というこの状況は希望があるので精神的に十分受け入れられます。「あと余命XX日」という宣言をされているわけではありませんので。

 今まで、ずっとUCSFにお世話になってきましたが、今回の入院が終われば、もしかすると別の病院に掛かるようになるかもしれません。
 できたらスタンフォード大学がいいなあ、オフィスに近いし。心臓移植ではピッツバーグの大学が有名だそうですが、ちょっと遠すぎるなあ・・・もちろん、それが確率として一番いいのであれば仕方ないけど。

 道はこれから険しいけど、とりあえず今の熱を完治させてしばらく家で家族と暮らそうよ。

 がんばれ、江実。

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 写真(上): 少し熱があるけど笑ってくれます。
 写真(中): イースターの季節で、病院にウサギの格好をしたボランティアが何回も来て、ウサギのぬいぐるみをいくつもくれました。ぬいぐるみに囲まれて天井近くにあるテレビを見ています。看護婦さんの話だと、江実はとくにフィギアスケートが好きとか。ほんまかいな。
 写真(下): お母さんにだっこしてもらっています。左手から点滴をしているので引き抜かないように固定されていてちょっとかわいそう。



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