勢川びき
2000年7月9日

No.51 「おいしいよお!」

 7月6日にTPN(静脈への直接栄養投与)のためのブロビアティック カテーテル(管)の埋めこみ手術を行いました。丁度胸の真中あたりから入っています。
 さて、これで後は体重を増やすだけだぞ、と思っていたら、このカテーテルから漏れがあってうまく働かないことが分かりました。そのため、せっかく取れた点滴チューブが再び右腕につけられてしまいました。また不自由になっちゃったね。しばらくはこの点滴チューブで栄養を与えます。

 今まではNGチューブで直接胃に高濃度のミルクを大量に流し込み続けていたのですが、静脈へ栄養を流すことになり、ミルクの量は10cc/時間になりました。以前は30ccでした。胃への量が減って、江実はおなかが空くようです。哺乳瓶からの水を勢い良く飲んだりするようになりました。とてもおいしそうです。口から飲む、という行為は忘れていないようです。もちろん、一回あたりせいぜい10ccくらいだけど。
 ポリーンという馴染みの看護婦さんが、今日、初めて「バナナの離乳食」をおしゃぶりにつけて与えていました。放心したような顔でなめていました。おいしいよお、という声が聞こえてきそうです。

 江実の今一番のお気に入りは長いページがついた絵本です。絵本の中身に興味があるというよりは、絵本の紙を触るのが面白くて仕方がないようです。

 TPN用の手術を受ける寸前に、毎日100g近くも体重が増加し、本当にTPNが必要なのかなあとも思いました。しかし、その後またちょっと減少したりして行ったり来たりです。今日は4.73kgでした。間もなく10ヶ月になろうとしている子にしては、とんでもなく小さいです。
 でも、見た目は大分丸くなりました。このページの最初の写真を見ると顔もふっくらとしてきたと思いませんか?
 見るにしのびないほどガリガリでしわくちゃだったお尻も少し張りが出てきました。

 カテーテルの再手術が必要だったら、もう少し退院は後になりそうです。

 でも、もう少しだよ。
 家で楽しく、大きくなろうね。

 がんばれ江実。

*一番下の写真はおねえちゃんが歌って踊っているのを興味津々で見詰める江実。



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