勢川びき
2000年8月20日(日)

No.57 「ちょっとでも退院?」

 江実は熱も引き、抗生物質の投与も終わって落ち着いた病院生活を送っています。体重増加をもっと加速しようということになり、栄養分を増やしています。かなりデブってきた感じです。目も少し腫れ気味で、呼吸も少し早くなってきています。あまり一気に体重を増やすと、また以前のように水が溜まって呼吸が苦しくなる恐れがあり少し心配です。(今日の体重は8:00AMが5.80kg)

 理由はよく分からないのですが、手術医の都合が先週/今週もつかないので、Gチューブの手術は予定が立ちません(夏休みじゃないかな?)。そのため、江実の状態が安定しているようであれば、今週火曜日にも一旦退院しよう、という話になってきました。NGチューブを鼻から入れたままの退院はかわいそうですが、でも、「一時帰宅」でもいいから家に帰ってきて欲しいです。

 7月上旬にTPNを初めてから単調増加とはいかないまでも着実に体重/体力がついてきています。今週になってからは遅まきながらやっと首が本格的に座るようになってきました。また、肌や白目の色から判断すると、肝臓もなんとかそこそこに働いているようです。もちろん、お腹を触ると石のように硬い肝臓が横たわっていますが。

 この一ヶ月の間は、とりあえず早く退院して欲しいなあ、という気持ちで一杯でした。でも冷静に考えると本来は、「体重と体力を増やして肝臓移植に耐えられるようになるかどうかを調べる」ことが今の目的です。
 しかし、最近は殆ど肝臓移植関連の医者が立ち寄っていないように思われます。退院するのはとても嬉しいことですが、その後はいつどのような形で肝臓移植のリストに名前を載せられるようになるのかが全く分かりません。

 4ヶ月以上の入院の間に、江実の運動能力を向上してくれる公的サービスやペースメーカーの定期的チェックの団体から連絡が何度も入りました。その都度「まだ入院中です」と答えています。
 退院すれば、色々なことが始まりそうです。

 がんばれ、江実。

*写真は上から:
(1) ちょっと腫れ気味?(8月20日)
(2) 江実の一番のお友達「おしゃぶり」をくわえたくて大きな口を開けて待っている江実(8月20日)



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