勢川びき
2000年10月15日(日)

No.64 「乗り越えようね」

 十日間の日本出張から帰ってきましたが、江実はまだICUにいます。なかなか体内の水が外にでず、呼吸器を外せない状態が続いています。
 また、SBC(SVC?)と呼ばれる症状となって、頭部や上半身に主に水がたまってしまっていて、特に顎の下の首周りはソーセージを巻きつけたみたいな状態(おかあさんの表現)となっています。

 10月13日までは、それでも少しずつ回復に向かっていたのですが、13日の夜に発熱し、感染が確認されました。今回の感染の症状は三週間前にICUに移動となった時と同様で、尿がまったく出ず、呼吸が困難というものです。

 目の周りも酷く腫れていて、目を開けることも殆どできません。ぱんぱんに腫れた顔は調子の良かった時の江実とは別人です。心臓の手術直後の顔を思い出します。細い目で腫れた顔は仏像のようです。
 手足は比較的よく動かしますが、薬のせいもあって完全には覚醒しないようです。

 肺にも大量の水がたまったので先ほど肺にチューブを差し込んで水を抜く処置をしたところ、大量の血液も出てきました。そのため、血圧も下がりましたが、今はなんとか安定しています。

 TPNやGチューブ、また以前行った肝臓の葛西方式処置など、沢山の感染源となりうるものを江実は抱えています。また、心臓/肝臓に大きな問題があり、感染は普通の子供の何倍も危険です。
 今の状態はかなり厳しいものです。
 もちろん、この状態を脱出できたとしても、まだまだ道のりは長いのだけれども、江実、絶対、絶対乗り越えような。まずはこの感染に負けるなよ。

 がんばれ江実。

*写真は本日撮影。



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