勢川びき
1999年10月30日

No.15「優しく撫ぜて」

 10月28日に肝臓周りの手術を受けた江実の容態は安定しています。前回も書きましたように肝臓関連のことは手術の効果が出るかどうかが分かるまで大分時間がかかります。

 今日で生後45日目。たったこれだけの日にちの間に、とても沢山のメスや注射や採血を江実は受けてきました。
 看護婦さんから「Emiは『人に触られる=痛いことをされる』と思ってしまうかもしれないから、できるだけ長く優しく撫ぜてあげてね。人に触られるということはとっても安心できて気持ちいいことだということを分からせてあげたいから」と言われました。

 毎日病院通いをしていますが、またミルクを止められ、親としてやれることは優しく撫ぜて声をかけてやることだけになっています。そんな時、看護婦さんのこの説明を聞いて「なるほど」と思い、訪問している意義を見出せたような気がしています。

 今日は江実は割とご機嫌で、パスファイヤー(おしゃぶり)を熱心にしゃぶっていました。写真は母親が小指でおしゃぶりを与えているところです。胃に何も入れられないので、以前あった鼻からの黄色いチューブは今はありません。江実は母親を見詰めています。

 それと、今日、初めて濃い緑色のプップ(うんち)を見ました。いい兆候です。これまではとても白っぽいものしか出ませんでしたので。

 頑張れ江実。時間はたっぷりある。


次回へ/「がんばれ江実」へ/「BIKIBIKI」ホーム