どうぶつむらでは、みんなとてもなかよくくらしていました。
あらいぐまくんのクリーニングやさんにたのめば、どんなによごれたふくでもとってもきれいになりました。
おうまさんのゆうびんやさんにたのめば、どんなにとおくのむらでもいちにちでてがみがとどきました。
なまけものくんのおいしゃさんにたのめば、どんなになやんでいても、とってもげんきになれました。
でも、こんなへいわなどうぶつむらで、たったひとつ、いつもじけんがおきてしまうところがありました。
それは、どうぶつむらのぎんこうでした。
やぎさんは、どうしても、おさつをたべてしまうので、いぬのおまわりさんにつかまってしまいました。
カメレオンさんは、おきゃくさんのつうちょうにかかれているすうじを、そっくりそのままからだのうえにうきださせてしまうので、いぬのおまわりさんにつかまってしまいました。
タヌキくんは、あずかったおかねを、はっぱのにせものにすりかえてしまうので、いぬのおまわりさんにつかまってしまいました。
いぬのおまわりさんは、もう、つかまえるのはいやになったので、してんちょうのところに、みんながわるいことをしないようにたのみにいきました。
ところが、してんちょうの「にんげん」は、きんこのおかねをぜんぶもってにげてしまって、さすがのいぬのおまわりさんもつかまえることはできませんでした。
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「あなた、リストラで銀行をクビになったからって、このなもの書いても童話作家になんて、到底なれないわよ!」
[おしまい]