シリコンバレーって名前は知っていても、
私が通っているオフィスの駐車場に何台ベンツがあるのかを数えてみたのです。
シリコンバレーのバブルがはじけても、このSand Hill ロードに面しているオフィスの駐車場は高級車の比率が異様に高いような気が常々していたので、それをちゃんと数字で調べたいとずーっと思っていました。
ちなみにSand Hillロードは、スタンフォード大学の横からルート280まで伸びてそのまま山の中に吸い込まれていく何でもない片側二車線の道ですが、そこにベンチャーキャピタルの有名どころがごろごろと並んでいるので変に有名な道です。
二日に分けて数えました。1回目は駐車している車365台中21台(つまり、全体の5.8%)がベンツでした。2回目は357台中19台(全体の5.3%)。
アメリカ市場でのベンツのシェアは何パーセントあるのか知りませんが(Webで捜してもなかなか数字が見つかりません。誰か教えてください)、5%強というのはとんでもない数字でしょう。
ちなみにこれまた高級車であるBMWは346台中28台(全体の8.1%)。
ベンツとBMWだけで13%に達します。
ベンツ・BMW以外にもジャガーは2,3台あるし、フォルクスワーゲンはごろごろしているし、日本車はレクサスかアキュラが多いし・・・ここはどこの国だろう、と思ってしまいます。
そんな駐車場に停めてある私の愛車(アメ車!)は10万マイル(16万km)近く走りあちこちペンキが禿げたりへっ混んだりしているミニバンで、とてもよく目立ちます。ハッハッハ。
でも明らかに変わってきたことがあります。賃貸物件に沢山空室があるようになったことです。私が1999年7月に今の賃貸の一軒家を捜した時は、本当に物件がありませんでした。ところが、今はちょっと散歩するだけでも沢山の「空室あり」の看板を見かけますし、交差点では「こっちに空室あり、一ヶ月賃貸無料!」と書かれた看板をずーっと揺すって立っているおじさんがいたり、看板用自転車で一日中同じ交差点の横断歩道を行ったり来たりしている人がいたりします(写真)。
特にこの「看板用自転車」は中々楽しそうです。でも一体、どうやってこの交差点まで来るのかなあ?やっぱり、元はドットコムの社員かな?・・・とか色々考えてしまいますが。
右の写真のように、横が10m以上もありそうな巨大な国旗がオフィスビルの大きな壁にかけてあったり(ちなみに、左が私のオフィスがあるビル、右が最近有名な成長新興企業Siebelの新ビル)、各家庭の窓に貼ってあったりします。
よくあるショッピングモールの中で、地元の警察がコーナーを作って「Secure Kids Identification Passport」というコーナーをやっていました。
9月11日以降、これが現実となりました。
もしかしたら、ジグソーパズルの業界では世界のどこでも「だいたいXXピースというだけで正確な個数表示ではない」というのが常識かもしれませんが、このおおらかな感じにシリコンバレーではよく出会うことがあります。
日本でもジグソーパズルのピースの個数表示は「大体」なのでしょうか?誰か数えたことがある人は教えてください。
みんな工夫を凝らしていて、色々なところで多彩なパーティーを催します。
夏だと、プールや公園でのバーベキュー誕生日パーティーも多く見かけます。
もちろん、親にそれなりの金があるからできることなのですが、日本と違って、変な競争心を煽っているようなところはなく、純粋に子供も親も楽しんでいます。一回に15人から25人の子供と、その親が来るのですから、準備も大変です。
長女のパーティーは寸前になってお店の都合で時間変更になってしまい、全員に電話をかけて大変でした。金曜日の夜に電話したのですが、おもしろかったのは、日本人はほぼ全員がお母さん、現地人(アメリカ人とはいいにくい・・・中国系、インド系、日系・・・)の多くはお父さんが電話にでてきたことです。やっぱり、週末はお父さんは早く家に帰っていて、電話もとるのがアメリカです。日本人はまだまだです。
約一ヶ月前になりますが、久々に定期預金をしようと思って銀行に行きました。
銀行の窓口(といっても、口座開設や定期預金は『個別机』)で「利息一覧表」を見せてもらいました。
少し落ち着いて考えると当たり前のことです。だって、「誰もが金利はこれから下がる」ことを予想しているのですから。半年後に実際の金利が下がっていても、そのまま高い利息を銀行が払うと銀行は損してしまうのは目に見えています。
シリコンバレーには沢山の大金持ちが住んでいます。
場所はLos Altos Hillsという高級住宅地。
家は2階建て。パーティーは一階の4部屋を使って行われていました。
一体、どんな仕事をしているどんな連中が来ているのかが一番の興味で参加したのですが、大音量の音楽(プロのディスクジョッキー)と沢山の人々の騒音でうるさくて会話に殆どなりませんでした。その上、被り物やFace Paintも多く、顔さえよく分からない。
金持ちって、こんなのが楽しいのですかねえ・・・
印象に残ったのは、まだ生後3ヶ月の赤ん坊をベビーカーに乗せて連れてきていた夫婦の根性と、その喧騒の中でぐっすりと寝ていた赤ん坊のずぶとさ。
いつ行ってもとても静かで人通りもほとんどありません。
自宅の庭に来る鳥は日本では見かけない種類が多いのに、水辺に来ると馴染みがある鳥が多いのは何故なのでしょう。やっぱり海と空はつながっているからかなあ。
こんなにのんびりした風景でも、立派に世界の技術とビジネスの最先端のシリコンバレーの一部です。
この運河沿いにあのオラクルの巨大ビル群も建っているのですから。
また、車についているラジオのアンテナに小さな国旗や国旗をデザインしたピンポン玉のようなものをつけているのをよく見ます(右の写真)。
アメリカの星条旗は「ばらばらだけど一つだよ」というメッセージが込められていて、日本での日の丸と比べると危険な感じはしません。みんな、本当にアメリカが好きなのだな、と思うだけです。
でも、ちょっと心配(?)なのが、いつこの星条旗は片付けるのだろうということです。
シリコンバレーの大動脈の高速道路101号線をまたぐ陸橋などに多くの星条旗が飾ってありましたが、「見ようとして速度を落とすドライバーが多く、危険であることと渋滞を招く」という理由でこの陸橋の星条旗は片付けられましたが・・・他の星条旗はそういうきっかけもありません。
ハロウィンのかぼちゃや飾り付けは2、3日で片付けられるし、クリスマスのリースも一週間くらいで姿を消します。
何を持ってこの氾濫する星条旗は片付けられるのでしょうか?それともずーとだらだらと片付けられるタイミングを失ったまま飾りつづけられるのでしょうか?
星条旗よ、永遠なれ・・・?
子供の指紋採取
2001年11月18日
今日は土曜日です。
サンフランシスコ空港から車で十分ほど南下したところに私の自宅はあり、今日は近所で買い物巡りをしました。
どこのショッピングセンターやモールも駐車場が一杯。
来週のThanks Givingに備えて買い物に出かける人が多いのでしょう。それとも、9月11日以降、遠出をさけるようになった人々が、とりあえず近所で買い物という活動パターンが定着したのでしょうか。
その場でデジカメで写真を撮って、指紋も採取して、「IDパスポート」を作ってくれます。もちろん無料です。対象は子供で、常時5、6人が列を作っていて盛況でした。
私の娘も作ってもらいました。
こういうコーナーは昔から時々あちこちであったのですが、列を作っているのは見たことがありません。やはり悲しいかな9月11日以来のテロの影響でしょう。それまではこの子供用IDは子供が誘拐に合った時、子供の身元を照会できる資料がなく捜査が難航することが多いので、このような写真と指紋をパスポートという形で作りましょうと警察がキャンペーンを行ってきました。しかし、多分、今日このコーナーに並んでいた親たちの気持ちの中には、ワールドトレードセンター崩壊テロのことがあるのでしょう。どういうテロがこれからやってくるか分からない。考えたくはないが遺体の身元確認のためにもこういう子供用IDは役に立つ。
おおらか・・・?
2001年4月3日
今日も先日ガレージセールで50セントで買ってきたミッキーのジグソーパズルを私と一緒にやりました。30分ほどしてやっとできて、私が「ちゃんと100個あるか数えてごらん」というと素直に数え出しました。・・・108個でした。
ちゃんと箱には「100 ピース」と書いてあるのに108個です。
ゴルフの打ちっぱなしのドライビングレンジのボールの自動販売機に「$2で25-30個のボール、$3で45-50個のボール」というような表示が書かれているのを見たことがあります。ま、大体ということですね。日本では許されないような気がします。
また、ある公的書類に必要な証明写真の大きさの指定が「1インチ四方=3cm四方」と書かれていたのには笑ってしまいました。
こんなところで・・・
2001年3月26日
・・・・これは、2月と3月のたった2ヶ月の間にあった長女の友達の誕生日パーティーの場所です。週末は必ずと言っていいほど誕生日パーティー通いでした。
みんな5歳になりました。
日本では、これだけ様々なお店が子供の誕生日パーティーを受けつけてくれているのかなあ?
長期<短期
2001年3月16日
利下げについては、誰もが予想していることでした。
でも、先日、私個人はこの当たり前の「予想」が意外なところでちゃんと折込済みであることに遭遇しました。
アメリカの銀行では、通常、大きく分けて3つの口座の種類があります。
・Check Account(小切手の支払いをするための口座、利息なし)
・Saving Account(いつでも引き出せる。利息は2%ちょっと)
・Time Deposit(いわゆる定期預金)
今の日本は再び0金利政策になり、定期預金でも殆ど0%ですから、Savingでも十分ですが、定期預金だと約4.5%くらいの利息となります。
私が日本にいる時(4年以上前)の常識では、『長く預けた方が利息は高い』のが当たり前というか、それ以外のパターンは見たことがありませんでした。
ところが、1年定期より半年定期の方が利息が高いのです。本当にわずかの差ではありますが。
最初は、いつものように英語がうまく理解できなくて私が誤解しているのだと思いましたが、何度確認してもやはり「長期<短期」なのです。
最近の日本の銀行はどうなのか知りませんが、「日本的なパターン」、つまり「自分で考え自分でリスク回避をするよりも『なんとなくこれまでやってきた慣習に従う』というパターン」だと、なかなか「長期<短期」の図にはならないような気がします。
改めて「アメリカって、リーゾナブルだなあ」と感心してしまいました。
(この話しは、日本やアメリカの銀行の状況をよく知らない私だから感心してしまったのでしょうけれども)
シリコンバレーのサファリパーティー
2001年3月16日
先日、一回だけ会った大金持ちの人に、自宅で開催される「Safari Party」に招待されました。夜の8時からのパーティーです。
招待状には「ジャングルのコスチュームで」との指示がありました。
一緒に行った同僚から一杯ポケットがついたサファリジャケットとそれらしい帽子を借りて参加しました。
夜行くと、ずーっと真っ暗な道が続いて、時々大邸宅の明かりが少しだけ見えるという地域です。車からふと道端を見ると暗い中で鹿が佇んでいました。
パーティーが行われる家が近づいてきたら、細い道に高級車ばかりが延々と駐車されているのが見えてきました。「停める場所あるのかな」と心配になってきました。ところが、家の前に行くと、「Vallet Parking」との表示。ホテルや高級レストランでよくある「係員がキーを預かって車を停めてきてくれるサービス」です。自宅でやっているのは初めて見ました。
なんと150人招待したそうです。実際にはその半分くらいがかな?
半分くらいの人は私と同じようなサファリスタイル。これが一番手抜き。
あと半分が凝りに凝った様々な動物や被り物。
何人かとは話しをしてみましたが、とても仕事の話しを聞き出す雰囲気でもありませんでした。
「夜8時から朝方まで」と招待状には書いてありましたが、結構疲れ果てて11時前には退散しました。
一体このパーティーだけでいくらかかっているのだろう。
それと、これだけ沢山のゲストがいたにもかかわらず、日本人は私だけだった、という事実(帰った後に来たかもしれないけど)。やっぱりシリコンバレーでは日本人はマイナーです(特に大金持ちの世界では・・・)。
水辺の鳥たち
2001年3月15日
この辺りは運河が沢山あって、遊歩道が運河沿いにずーっとつながっていて散歩には絶好の場所です。(左の写真が自宅から徒歩1分にある運河と遊歩道)
ここを散歩すると色々な鳥を見ます。
でも意外と殆ど日本でみたことがあるような鳥が多いのです。
かもめやマガモ、アオサギなど。
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