江実は、毎日2回、6種類に及ぶ薬をミルクに入れて飲まされています。
先週の消化器科の検診で、ほぼ順調に快復しているもののちょっと心配な項目もあるので、今までの薬に加えて新たに4種類の薬を与えることになりました。
薬をきちんと間違えず与えること自体は、元薬剤師の妻がいるので、完全に任せっきりで安心していますが、私は、薬を手に入れるという仕事をしなければなりません。
アメリカは日本に先行して、完全な医薬分業。
それ自体にはなんの問題もないのですが、アメリカ人(アメリカに住んでいるヤツ)の、頭の悪さ、仕事のいいかげんさ、には、辟易してしまいます。そういうやつらで構成されている医薬分業体制に飛び込まなければならない英語不自由人(私!)
の苦労は、語るも涙です。
今回の追加4種類の薬を例にとってお話しましょう。
まずは看護婦。
「じゃ、行きつけの薬局に追加の薬の処方箋をFAXで送っておくから受け取って、必ず今日からやり始めてください」と電話してきたものの、結局FAXは送られておらず、電話してみたら、一週間も不在とのメッセージが入った留守番電話。
仕方なく、その看護婦の部署に電話したら「私は何も知らない」の一点張り。そんなら電話取るな!
薬局に、手元にある別の薬の処方箋を持っていったら「こんな薬は分からないから、ドクターに電話して、確認する」とのこと。後日、もう一度訪れたら、「電話はしたけどいなかったし、折り返しの電話もない」・・・やる気あるのかあ!加えて「大体、私はUCSF嫌いなのよね、読めない字で書くし」と不満そうに言う。・・・オレのせいじゃない!
・・・と、薬を手に入れようとする度に、数え切れないくらい沢山のトラブルに巻き込まれて、疲れ果ててしまうのです。
まだ、追加の4種類の薬は手に入っていません。もし、薬を始めるのが遅れたせいで、江実の体調がおかしくなったら、誰が責任を取ってくれるのでしょう。
アメリカはとっても好きな国ですが、こいつらのいい加減さにはほとほと参ってしまいます。
江実は、写真のようにご機嫌ですが。
がんばろうな、江実。お父さんは少し嫌気がさしているけど。
* 写真は本日(2000年1月18日)撮影。