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勢川 びき 1999年4月

てこちゃんの おとうさんと おかあさんは
てこちゃんより ずっと せがたかいけど
おはなまでの たかさは みんないっしょです。

とくにおとうさんのあたまは とってもながいのです。

おとうさんは てこちゃんに いつもこういいます。
「てこちゃん、
みんなに よろこばれることを たくさんすれば、
どんどん あたまが ながくなって、
おとうさん みたいに なれるよ。」

てこちゃんは、
はやく おとうさん みたいに なりたくて
しかた ありません。

きのうも
りすくんが こまっているのを
おとうさんは たすけて あげました。
おおきないしが
りすくんが いつも とおっている
とんねるを ふさいで いたのです。

おとうさんは
あしを いしの したに さしこんで
りすくんにあたまのうえにのるように いいました。
そうしたら、おおきな いしが ごろんと うごいて、
りすくんの とんねるが あらわれました。
りすくんはおおよろこびでした。

でも、てこちゃんは まだ ちいさいので、
てこちゃんが やっても
りすくんの おもさで うごかせるのは
かたつむりさん ぐらいです。

おおきな いしは うごきません。

「どうすれば、みんなに よろこんで
もらえるような ことが できるのだろう」
てこちゃんは いっしょうけんめい 考えました。

「そうだ、じぶんだけで やらなくても いいんだ。
ともだちと いっしょに やればいいんだ」
と、きがつきました。

さっそく、
てこちゃんは なかよしの へびくんに
おねがいに いきました。
「へびくん、れいぞうこに はいって
カチンカチンに かたまってくれる?」
それを きいていた かめさんは、
ふしぎそうに ききました。
「どうして?」

てこちゃんは
「あとでね、いまはひみつ」と わらっています。
へびくんは「オッケー」といって、
れいぞうこに はいって おひるねをはじめました。


へびくんが おひるねを しているあいだに、
てこちゃんは、てくてく、てくてく、
あるいて いきました。
「だれか こまって いないかなあ」

そうしたら、おとうさんと、ぞうさんが、
おはなし していました。

「おとうさん、どうしたの?」
てこちゃんがきくと、
「ぞうさんの じまんの ぼうしが、
かぜで とんで、あの きのえだに ひっかかったんだ。
ぞうさんの ながいはなを つかっても
とどかないんだって」
と おとうさんは こたえました。

ぞうさんは うれしそうに いいました。
「てこちゃんの おとうさんが、
ぼくを ジャンプさせて くれるって いうんだ。
いままで いちども ジャンプなんか
したことが ないから、
うれしくって うれしくって」

うれしそうな ぞうさんの まえで、
てこちゃんの おとうさんは
ちょっと こまったかおを しています。
「さすがの おとうさんでも、
ぞうさんをジャンプさせるのには、
かなり おもい ともだちに
てつだって もらわなきゃな」

そのとき、しげみの なかから
ごりらくんが かおをだして
「おれが てつだって あげようか」
といいました。

「よーし、さっそくやろう」
そういって、てこちゃんの おとうさんは、
はなを じめんに つけて ねころがりました。
「さあ、ぞうさん、わたしの あしにのって。
ごりらくん、わたしの あたまに おもいっきり とびのって」

ぞうさんは おおきな からだを ちいさくして
おとうさんの あしの うえに のりました。
そして、ごりらくんが「えいっ」と
おとうさんの あたまの うえに とびのりました。

ボキッ

とおとがして、
おとうさんのながいあたまが
おれてしまいました。
ぞうさんとごりらくんは、おもすぎたのです。

てこちゃんは びっくり。

「おとうさん、だいじょうぶ?」
おとうさんは、みじかくなった あたまを なでながら、
「あー、だいじょうぶだよ。
あたまの てっぺんを さわるのは
ひさしぶりだなあ」とわらいました。

そこに カチンカチンに かたまった
へびくんを もって、かめさんが やってきました。
「てこちゃん、へびくん カチンカチンだよ」

てこちゃんはいいました。

「さあ、ぞうさん、へびくんの
あたまの うえに のって。
ごりらくんは、へびくんの
しっぽの さきのほうに、とびのって!」
そして--------

いくよー!

だいせいこう!

ぞうさんも
ごりらくんも
かめさんも
へびくんも
おとうさんも
おおよろこびです。

いいことをしたので、
てこちゃんのあたまも
ちょっとのびました。

わかる?

[おしまい]


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