滅多に役立たないアメリカ生活情報
『カルトレイン』

勢川びき
1998年9月

 今回はカルトレインの話。

 カルト・レイン(雨のことなら任せとけ!)じゃなくて、カル・トレインです。
 California Trainを短くした「CALTRAIN」なのだ。

 サンフランシスコには大雑把に言って3種類の電車が走っている。Bartと呼ばれる都市型の地下鉄、MUNIという市電の現代版、そしてこのCALTRAIN。
 自宅側に駅があるけど、こっちに住むようになって、一度も利用したことがなかった。
 なんせ、車社会。よっぽどのことがないと電車に乗ろう、という気になれない。でも、先週、「よっぽど」のことは全くなかったけど、暇だったので乗ろう、ということになった。

 乗った車両はたまたま自転車も駐輪スペースが半分を占めていた。平日なら、このスペースが自転車で一杯になるのだろうけど、乗ったのが日曜日だったので、1台もなかった。
 右の写真は、二階席から撮ったもの。両方の窓際に一列ずつ座席が配置され、中央が1階席が見える吹き抜けになっている。すごくスペースがもったいない話で、「なんでこうなっているんだろう」って随分考えた。

 そのうち、車掌さんが切符を売りに来た。駅の大きさにもよるけど、自宅側の駅では切符は売っていない。車内で買う。その切符が左の写真。
 それで、やっと謎が解けた。車掌さんは1階の通路だけを歩いて、2階のお客さんにもこの吹き抜けを利用して切符を売るのだ。

 まあ、おもしろかったけど、日曜日は2時間に1本しか走っていないので、とっても不便ということを身をもって体験してしまった。


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