勢川びき
2000年2月6日

No.30 「ワイヤレス」

 退院後初めて心臓とペースメーカーの定期検診を受けました。
 心臓の方は手術が成功して、特に現時点での心配事項はないようで一安心です。
 江実の心臓はとても複雑な手術であちこちを切ったり貼ったりされたため、本来はつながっている電気信号用の線(神経)が切断されたので、ペースメーカーを入れています。ペースメーカーがないと心室と心房の同期がとれません。

 ペースメーカーのチェックというのは中々面白いものです。

 ペースメーカー自体は体内に埋め込まれていますので、直接触ることはできません。
 そこで、ワイヤレスで信号を送り込み、体のあちこちにつけたセンサーで心電図を観察します。
 まず、「バッテリーが十分残っているかどうか」を調べるために、大きな磁石をペースメーカーがある場所の皮膚の上に置きます。磁石もワイヤレスで信号を送る方法の一つです。そうすると、バッテリーが十分残っている場合は心拍数が85、少なくなっていると65になるのです。通常の心拍数の設定は最小が100、最大が180となっています。
 次に、自力だけで動くとどうなるかを調べるために、無線で信号を送り込み、ペースメーカーを一時的に停止させ、心電図を図ります。
 病院では色々な細かい状態までチェックしますが、簡単な内容は電話を使ってもできるので、6ヶ月後の次回の病院での検査までの間は、2ヶ月ごとに電話でのチェックもやるとのことです。ちょっと恐ろしい気もしますが・・・

 江実の体重は4.4kgぐらいになりました。普通の赤ん坊に比べるとまだまだ小さいのですが、彼女なりに成長しています。  最近は、手で色々なものを触ることができるようになりました。写真の小型メリーゴーランドをつかむのが今のお気に入りです。


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